暮らし始めると家は掃除が必要
やっと完成した新築マイホーム、引っ越したばかりのときはピカピカできれいですが、実際に生活が始まると日々の生活ゴミ、調理や食事の後の匂いや汚れが出てきますね。
普段から掃除をしていても目に見えない汚れや埃は隙間にも蓄積されていきます。
毎日こまめに掃除ができれば良いですが、掃除に時間をかけられない時もありますよね。
住宅を建てる際に、理想の間取りや設計へのこだわりを重要視することはよく聞きますが、そこに「掃除がしやすいこと」という条件も加えると手間もかからず時短にもなるので実際の生活が便利になります。
普段の掃除がしやすい家とは?
普段の掃除を楽にするには?
皆さんは家の中、部屋の中の掃除を毎日されているでしょうか?毎日決まった掃除をしている方もいれば、仕事で忙しく掃除にかける時間がないよ…という方もいるでしょう。
毎日こまめに掃除ができれば、
埃や汚れもそれほど蓄積されずにきれいさを保つことができます。
しかし、掃除の頻度が少ない場合にはその分埃やゴミ、
汚れや匂いなどが蓄積されていくことになり、後に行う掃除の大変さも増すでしょう。
そこで、住宅を建てる際には掃除がしやすい間取り設計を考えることで、
日々の掃除の負担を軽く済ませることができるようになります。
さらに習慣として続けていけるようになれば、
住宅内外ともに清潔さや見た目のきれいさを保つことができ、快適な生活を送ることができますね。
では、掃除がしやすい間取りとはどんなポイントがあるのでしょうか。
大きなポイントとしては「間取り」「設備」「仕様」に分けられます。
掃除がしやすい家づくりのポイントとは?
間取りの工夫
◎凸凹や段差がないシンプルな間取り
まずは間取りですが、掃除がしやすいのはシンプルな間取りであることです。
部屋の中に凸凹がいくつもあると角には埃やゴミが溜まりやすくなります。
また、壁や階段、部屋との仕切りなどの段差があると同じく埃などが溜まりやすくなり、
段差の数だけ掃除する手間も時間もかかります。
そして段差などはお掃除ロボットなどには障害物となってしまうため、その部分は掃除できないので自身の手で掃除することになります。よって家の中は段差は少ないほうが掃除がしやすくなります。
シンプルな間取りでいちばんの理想は四角い形の部屋にすることです。
◎回遊動線となるようにする
回遊動線とは、家の中に行き止まりがなく、
行ったり来たりせずスムーズに目的の場所までひとまわりで移動できることです。
掃除の場合にはたとえば掃除機では、
同じ場所を何度も移動せずとも順番に回って移動していくことで時間や手間をかけずに効率よく掃除をしていくことができます。
◎間接照明やニッチ(壁などに埋め込んだ棚や飾り棚)、高所の窓は減らすかなくす
雰囲気やデザイン性を重視した家づくりでは細かな家具家電を使用することが増えます。
特に高い天井近くにそれらを作ってしまうと、頻繁に掃除ができないため、後に行う掃除はとても手間がかかることになり、その数が多いほど大変ですので、どうしても欲しい場合には最小限にしましょう。
◎収納の工夫
掃除をしやすくするには、
収納は壁内に収まる造り付けを選び、オープンにするのではなく、扉も付けるようにしましょう。
収納のために後から部屋の中に収納家具をおいていくと凸凹が増えることになります。
また、家具との間に隙間ができますので、結果的に掃除がしにくいことになります。
もうひとつ収納に関しては、
大きなメインとなる造り付け収納の他にも、小さめの収納を付けるのともおすすめです。
たとえば各部屋で使う細かな物を置くためであったり、各スペースでの掃除用具などもすぐに出し入れできれば必要なときに使ったら片付けることができ、その時にささっと掃除ができるようになります。
実際に間取りで収納を意識した方のブログには、
収納はどこに設置するかが大事という記事もありました。
○扉つきの造り付け収納で、
床の上に物を置かない工夫をしたり、汚れたらすぐ掃除!がかなう掃除収納を設けたり、、、収納は、数より場所が重要です!!
設備や仕様の工夫
◎水回りの設備には掃除がしやすいものを採用する
毎日の生活の中で多く使用する水回り(キッチン・浴室・トイレなど)は汚れやすく、
予め汚れ防止対策は欠かせません。
汚れにくく、汚れても汚れが落ちやすい素材などを選ぶことにより普段の掃除やお手入れが楽になります。
床にはビニール製などの耐水性がある床材を採用するのがおすすめです。
◎コンセントの位置と高さ
いざ生活が始まってみて使い勝手が気になるのがコンセントの位置です。
今はコードレスの家電も増えましたがコードがある掃除機やアイロンなどを使用している人もまだ少なくありません。
頻繁に掃除で使用する場所ではコンセントの位置を考えておかないと何度も差し替えなければならなくなったり、後から配置する家具などにより隠れてしまう場合もあります。
また、高さが低すぎるとそのたびに腰をかがめなければなりません。
実際の生活が始まってからの使い方をイメージし、
できるだけ少ないコンセントで家の掃除が済むように配置を考えておきましょう。
また、自身の要望とは別に、仕様の中にはじめから設計プランに入っているものもあります。
棚や照明器具など必要ないものは外してもらえるか確認しましょう。
まとめ
掃除がしやすい家づくりには、
プランを立てる際に「本当に必要なものか」を考えることも大切なポイントです。
デザイン性で気に入ったとしても、実際の生活のことをイメージし、
余計なものは省くようにしましょう。
そして汚れにくい予防対策と、
実際に普段の掃除(手入れ)がしやすい造りになっているかを意識した間取りを考えるとよいでしょう。